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エッセンシャル思考とは

2024 3/12
課題別 組織・人材
Enabler_Knowledge
2024年3月12日
エッセンシャル思考とは、近年注目されている思考法で、重要なことを見極め、有限な自身の時間とエネルギーを最適配分し、最高のパフォーマンスを発揮するための思考技術のことである。ものごとの本質を見極め、ビジネスで有効活用するための勘所を紹介する。
目次

エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考とは、希少で有限な時間で最大限の成果を上げるために、必要不可欠なものを見極め、本質的なやるべきことに注力する考え方である。

エッセンシャルとは、英語のEssential(必要不可欠な)の意味であり、2014年に米国THIS Inc.の CEOであるグレッグ・マキューン氏が書籍『Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less』を発表し、全米でベストセラーになった。

非エッセンシャル思考とエッセンシャル思考の考え方の違い

非エッセンシャル思考の人は、大多数のものごとが重要だと考える一方で、エッセンシャル思考の人は大多数のものごとが不要だと考える違いがある。

具体的には、みんな・すべてのことを「やらなければ」「どれも大事だ」「全部できる、全部こなす方法は?」と考える人が非エッセンシャル思考、一方で、より少なく・しかしより良く考え、「これをやろう」「大事なことは少ない」「何でもできるが、すべてはやらない。何を捨てるべきか?」と考える人がエッセンシャル思考になる。

非エッセンシャル思考とエッセンシャル思考の行動の違い

非エッセンシャル思考の人は、できることをでたらめに増やす行動をとる一方で、エッセンシャル思考の人はやることを計画的に減らす行動をとる違いがある。

具体的には、「差し迫ったものから取り組む」「反射的に『やります』と言ってしまう」という行動をとる人が非エッセンシャル思考、一方で、「本当に重要なことを見極める」「大事なこと以外は断る」「あらかじめ障害を取り除いておく」という行動をとる人がエッセンシャル思考になる。

非エッセンシャル思考とエッセンシャル思考の結果の違い

考え方と行動特性の違いにより、結果にも違いが表れる。

非エッセンシャル思考の人は、無力感を感じ、「何もかもが中途半端になる」「振り回されている」「何かがおかしいと感じる」「疲れきっている」という状態に陥る。一方で、エッセンシャル思考の人は、充実感を得ることができ、「質の高い仕事ができる」「自分がやるべきことをコントロールしている」「正しいことをやっている」「毎日を楽しんでいる」という状態になる。

このようなエッセンシャル思考の考え方を読むと、確かに自分自身の仕事に対する姿勢や考え方を振り返り、改善するきっかけにはなる一方で、「分かってはいるが、現実にはできない」という人が大多数ではないだろうか。

「すべての人がやるべき仕事だけをやっていたら、業務が回らない」「上司や取引先から依頼されたことは、エッセンシャルかどうかではなく、やる必要がある」など、現実のビジネスの現場においては常にエッセンシャル思考ではいられないと考える人が多い。

重要なことは、二者択一論ではなく、エッセンシャル思考をバランスよく取り入れ、可能な限り本質的なやるべきものごとに自分の時間を集中させることである。そのためには、本質を見極める能力と技術が必要となる。

本質を見極める技術

エッセンシャル思考では、本質を見極める技術は5つ定義されている。具体的には「孤独:ひとりで考える時間をつくる」「洞察:俯瞰的に大局で考える」「遊ぶ:遊びをもつ」「睡眠:しっかり睡眠をとる」「選抜:やるべきことの判断基準を持つ」の5つである。

ひとりで考える時間をつくる(孤独)

考えるためのスペース(=時間)をつくることは、非常に重要である。ノイズに邪魔されずに、自分自身にとって何が重要かをふりかえり考える時間を確保することである。

日常的に、多種多様な情報にさらされるビジネスの現場において、問題や解決策をじっくり考え検討できるだけのスペースを確保することの重要性を示している。

俯瞰的に大局で考える(洞察)

日々の細かい作業や目先の仕事に忙殺されることなく、本当に必要不可欠な業務でやるべき仕事は何かを考えることは非常に重要である。

情報の本質を理解するには、大局的な視野が必要になる。語られない内容にも注意を払い、不要なノイズの中からフィルタリングすることが大切である。

遊びをもつ(遊ぶ)

遊びとは、心の余裕であり、選択肢を広げてくれる。これまで気づかなかった可能性や思いがけない気づきを得る機会が増える。また、ストレスを軽減し、脳が活性化することで、創造的な本質課題への取り組みを加速することができる。

しっかり睡眠をとる(睡眠)

他の技術とは少し毛色が異なるが、睡眠の時間と質によって、翌日のパフォーマンスに影響を及ぼす。非エッセンシャル思考の人は、「睡眠時間を削ればその分仕事ができる」「睡眠のせいで仕事量が減る」という考えを持つ一方で、エッセンシャル思考の人は「睡眠は仕事の効率と能率を高めるために必要」と考えている。

睡眠をしっかりとることで、記憶が定着するだけでなく、洞察力が高まり、発想が広がる。旧来のように寝ていないアピールが評価されていた時代は終焉している。

やるべきことの判断基準を持つ(選抜)

最重要基準を一つ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。90点未満の点数の業務や取り組みは引き受けない。判断基準をとことん厳しくし、絶対やるしかないと確信したときだけ引き受けることが必要である。

但し、注意しなければならないこともある。前提として、目指すゴールと目的、やるべき活動が明確に定まっていることが必要である。目的が不明確なまま、独りよがりで自己評価に基づき、業務依頼を引き受けない姿勢は相手の反感を招く。目的を明確にすることも本質的な思考の一つである。

不要なものを捨てる技術

エッセンシャル思考では、本質を見極める技術と合わせて、不要なものを捨てる技術も紹介されている。具体的には「目標:明確な目標を持つ」「拒否:断固として上手に断る」「キャンセル:過去の損失を切り捨てる」「編集:余剰を削り、本質を取り出す」「線引き:境界を決めると自由になれる」の5つである。

明確な目標を持つ(目標)

明確な目標を持つことで、目標達成に向けて必要かつ重要な取り組み以外を切り捨てる判断基準を持つことができる。本質を見極める技術の前提ともいえる要件であり、目的と目標を明確にすることで、本質が見えてくる。

断固として上手に断る(拒否)

重要ではないと分かっているが「No」とは言えない人が多くいる。本当に必要なこと以外は、きっぱりと勇気を持って上手に断ることが必要である。ムダなことを行った場合、代わりに失う機会費用と時間に目を向けるトレードオフの考え方が必要になる。

日常的に相手との関係性構築も必要になるため、コミュニケーション能力が求められる。断る技術を身につけることで、重要な取り組みに割くべきエネルギーを分散させることなく、集中することができる。

過去の損失を切り捨てる(キャンセル)

非エッセンシャル思考の人は、過去の取り組みに固執する。「ここまでやったのに」「やり切らないことは悪である」と考え、成果が出ない取り組みを続ける。

このような場合、手段の目的化に陥っていることも多く、本来の目的に合致しない取り組みは勇気をもって切り捨てることが重要である。

余剰を削り、本質を取り出す(編集)

余分な取り組みを削ってこそ、重要なことに時間をさける余地が生まれる。具体的には、余分な選択肢を減らすこと、一度に多くのことをやらずに凝縮すること、本質目標に向かっていない自分の行動を修正すること、反射的に手を出さず抑制することが挙げられる。

境界を決めると自由になれる(線引き)

自分と他人との明確な境界線を引くことで、重要な時間に集中することができる。

本人が解決すべき問題を肩代わりすることが人助けではない。他人の問題を横取りしてはいけない。逆に、他人からも侵入を受けて自分の時間が無くなることもある。自分自身の境界線を知ることが重要となる。

仕組化する技術

エッセンシャル思考を実践するために、本質を見極める技術と不要なものを捨てる技術の2つを紹介した。最後に、継続性を担保するために仕組化する技術が必要である。

最悪の事態を想定する(バッファー)

エッセンシャル思考の人は、すべてが思い通りにいくとは考えておらず、余裕を持った行動ができるように、事前準備を怠らない。想定外の事象が起こっても対応可能なバッファー(緩衝)を取っておくことで、慌てずに対応することが可能になる。

想定リスクを洗い出し、対応策を事前に決めておくなど、バッファーと合わせて想定シナリオを複数持っておくことも重要である。

仕事を減らし、成果を増やす(削減)

エッセンシャル思考の人は、目の前に起きている事象・症状だけにだけに惑わされず、本質的な原因や足かせになっているボトルネックを見極める。

問題の原因を洗い出し、影響度と重要度で優先順位付けを行い、ボトルネックを特定することが必要になる。その結果、最も効果的な問題解決を行うことができ、成果が増やすことができる。限られたリソースを分散してしまうと、成果は得られない。

小さな一歩を積み重ねる(前進)

日々の小さな進歩が、モチベーションを向上させ、高いパフォーマンスにつながる。

新規事業開発の方法論の中でもMVP(Minimum Viable Product:実用最低限の機能を備えた製品)を検証型で進めるやり方がある。同様に、最小限の意味のある進歩を小さく始め、可能な限り早期に進歩を見える化することが重要である。

本質的な行動を無意識化する(習慣)

習慣化するためには、最初のキッカケ(トリガー)と良い習慣を結びつけることが重要である。エッセンシャル思考の著者は、携帯を充電するとき(トリガー)に、日記を書くように習慣化をしたとされる。いきなり行動変容を考えるのではなく、行動を促すキッカケづくりを意識することが大切である。

「今、何が重要か」を考える(集中)

昨日や明日ではなく、今この瞬間に何が重要かを考えることで、本質的な取り組みに集中することができる。考えたことは紙に書きだし、優先順位付けを行い、行動に移す。将来に必要なことを頭に抱えるのではなく、今やるべきことに集中することが重要である。

まとめ

エッセンシャル思考は、情報過多の現代におけるビジネスにおいて、非常に参考になる思考法である。経営者に限らず、すべてのビジネスパーソンは日々意思決定を行い、自ら選択した行動を起こしている。有限且つ希少な時間を有効活用し、充実したビジネスシーンで活躍するために、改めて自分自身の取り組みを再評価してみることをお勧めする。

非常にわかりやすいキーワードでまとめられており、日常業務に取り入れやすい。自分自身の貴重な時間とエネルギーの使い方を選択し、トレードオフを引き受ける。ビジネスにおけるほとんどのものごとがノイズであると考え、本質的に必要なものごとをよく考えなければならない。

そのための必要な技術は、本質を見極める技術、不要なものを捨てる技術、仕組化する技術の3つになる。ぜひ実践してみてほしい。

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