競争優位の源泉
目まぐるしく変転する予測困難な事業環境、つまりVUCAの時代において、競争優位の源泉は、戦略ではなく組織能力(Capability)と戦略実行基盤(Enabler)であると考えます。
戦略の定義
この基本認識に立ち、改めて戦略を定義します。
戦略は、企業独自の強みを生かした競争優位性を通じて、企業の目的を短期的に達成するのではなく、持続的に達成するために立案された、統合的なアクション体系であると考えます。したがって、戦略無くして市場で競合他社に勝つことはできません。企業は、独自の競争優位性を武器として、顧客に対して価値を提供し続ける必要があります。
組織能力(Capability)とイネーブラー(Enabler)
ただし、戦略そのものが競争優位の源泉ではなく、顧客や市場、競合他社の変化に適応した戦略を描ける能力、更には戦略を実行できる能力、成果実現まで粘り強くやりきる能力が、ますます重要になっていると言えます。しかも、経営者やリーダーシップだけでなく、企業が組織能力を身につけることが、市場で成功するための要因(KFS:Kye Factors for Success)になると考えます。
企業の組織能力を強化し、戦略の実行力を高めるために必要となる要素がイネーブラー(Enabler)になります。イネーブラーとは、戦略を実現するための実行基盤であり、組織能力を最大化するための手段です。
日本の中堅・中小企業の事業成長を支援するビジネスメディアとして
「Enablers(イネーブラー) SMEs Business Journal」は、日本の中堅・中小企業の事業成長を支援するために、戦略立案、組織能力強化、戦略実行基盤・実現手段の確立に関する有益情報を提供することを目的に発行されました。
最先端のテクノロジーの急速な進展により、大企業との中堅・中小企業の格差、中央企業と地方企業の格差の拡大に対する危機感を持ち、より具体的かつ実践的な経営実践に役立つ情報を提供していきます。
また、こうした課題認識を持つ同志やビジネスパートナーの皆様とは、さまざまな領域や取組みにおいて協業することで、中堅・中小企業の経営者の皆様や変革やイノベーションを推進する次世代リーダーの皆様に、より有効かつ有益なコンテンツを提供したいと考えております。
Enablers編集部